東野圭吾の奥深さ

 

麒麟の翼 (講談社文庫)

麒麟の翼 (講談社文庫)

 

 やられた。ますます上手になっている。日本橋麒麟をモチーフに家族や、少年の抱える問題、学校の問題、さらには格差の問題まで含め重厚な作品に仕上がっている。いろいろな意味で感動してしまった。主人公の加賀も冴えわたる。読んでいると阿部寛が浮かんでしまうのはドラマの影響か、ドラマが作品に反映され始めているのか。